俳優を志す人にとって必ず必要なもの、それは「宣材プロフィール」(コンポジットプロフィール)です。
俳優になるために、映画やドラマ、演劇の舞台、CMなどのオーディションや仕事で役を掴むには、演技力より以前に、まず書類選考に通らなければなりません。
プロフィール書類作成のポイントから、オーディション審査側の目線で実践的なアドバイス、方法論を伝えます。
■書類選考で見られていること
まずたくさん送られてくるプロフィールの中から「書類のクオリティ」の高いものを選別します。
プロフィールをしっかりと作っている人=本気度の高い人と判断できるからです。
次に「役との相性」を見ます。募集している役に合うか、どんな役が考えられるか、実績なども含めて検討します。
では、クオリティの高い書類とはどんなプロフィールなのでしょうか?
1)写真のクオリティ+自分らしさ
2)書類の見やすさ、内容、ヤル気
プロが撮った質の高い写真かつ自分らしさ(その人らしさ)が感じられるものである必要があります。
自分らしさが感じられる写真が撮れる人=自分を知っているということです。
次にデザイン面も細かい部分まで手を抜かないように。審査をする監督やプロデューサーは、写真やデザインにも精通している場合が多いので、品質や細かいレイアウトにも気を配りましょう。
※書類選ぶ側の気持ちになって書く必要があります。書類をパッと見て分からない情報は載せていても意味がないと考えてください。
■プロフィールの各項目で注意すべき点
①写真
・一眼レフカメラで撮る(ケータイやコンパクトカメラはダメ)
・背景にも気を配る
・正面を向いているか、顔が髪で隠れてないか
・変なポーズを取らない
・アートすぎるのはNG
・ラフすぎる服装、シワはNG
・濃すぎるメイクもNG
・写真の統一感
※複数の写真をレイアウトする場合は、ごちゃごちゃした印象にならないよう気をつけましょう。
②趣味・特技
・個性、人となり、芸術への興味、日々感性や身体を磨くことをしているか? 共通言語があるか?
※作品づくりにはコミュニケーションが必要です
・役に活かせる特技はあるのか?(語学、乗馬、日本舞踊、ダンス、歌、スポーツなど)
※なんとなく趣味特技を書くのではなく、どの項目でも自分自身をアピールしていく姿勢が大切です。
③出演実績
・年代を書く
※最近活動しているか、ブランクがあるかを審査側は見ています。
・年代の新しい順番、特にアピールしたいものを上に
※人の視線は「上から下」にいくため、目につきやすい場所に最新の情報を配置しましょう。
・作品の名前だけでなく、役名、役柄を書く
※主演、ヒロイン、メイン、レギュラーなどアピールしましょう。
・監督や演出家、演劇の劇場の名前も書く
※業界は意外と狭いので、審査員の知っている監督の作品に出ていると、信頼度に繋がります。
・ジャンル(映画、テレビ、CMなど)、媒体名を書く
・受賞歴があれば書く
※出演歴は沢山書けばよいというものではありません。「量」より「質」を重視し、アピールとなる情報をのせること。
また、エキストラの経歴をアピールしない。タイトルを見て驚くことはありません。
一般に知られていない作品でも、主演を務めた人の方が「信頼度」は高くなります。審査側の目線では、一本主演を任された人、という風に見ます。
経歴が少ない人は、これまでやってきたこと、打ち込んできたこと、今取り組もうとしていることなどを書くと良いと思います。
■俳優の宣材プロフィールをどう作るか?
・自分で作る(PAGESやWORD、イラストレーターなど)
・所属事務所に作ってもらう
・デザイナー(デザインのできる知り合い)に頼む
・ソーシャルソーシングサイトを利用する
※必ずPDF形式、画像にすること!データを編集できる状態で相手に送らないようにしてください。
■まとめ
1)とにかく書類が通らないと始まらない。
お金をかけても良いものを作ること!
2)見て分からないもの、アピールに繋がらないものは書いても無駄。
限られたスペースで最大限アピールすること!
以上のことを意識して合格する宣材プロフィールを作ってみてくださいね!
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