映画やドラマが好きで、映像で物語を自由に表現できるようになりたい。
脚本・シナリオの仕事に就きたいと考えたことがある方は多いのではないでしょうか。
しかしながら何から始めればよいのか、どうやったら脚本家・シナリオライターになれるのかはあまり知られていません。
そこでこちらの記事では脚本家・シナリオライターのなり方、方法をご紹介します。
■脚本家の仕事・ジャンル
一言に脚本家・シナリオライターといっても、その分野は様々です。
あなたはどの分野の脚本家・シナリオライターになりたいのでしょうか?
大きく分けると下記の分野が挙げられます。
・映画
・テレビドラマ
・ラジオドラマ
・舞台
・アニメ
・ゲーム
映画は2時間近い尺を書くだけの筆力と、映画的な表現の知識も必要とされます。
テレビは映画館と違って集中力を持続させたり、わかりやすく理解してもらうことが要求されます。
コマーシャルの前後でうまく興味を持たせる工夫も必要です。
連続ドラマなら1クールの中での構成力も重要でしょう。
ラジオドラマは音だけで伝える表現、舞台は大きな会場でも伝わる表現が求められます。
アニメは実写と違い、俳優やロケーション任せにできないため、できるかぎり具体化しなくてはなりません。
また、最近では携帯ゲーム、アプリの分野でも脚本、シナリオが求められます。
さらに、アクション、恋愛、サスペンス、ミステリー、ホラーなど、様々なジャンルに合わせた知識も必要不可欠となります。
■脚本家の仕事・職種
つづいて、脚本家・シナリオライターの仕事、職種についてご紹介します。
以下の3つの仕事、職種が考えられます。
・脚本執筆
・プロットライター
・脚本監修
「脚本執筆」は実際に本編を書く仕事です。発想力と文章力のほか、打ち合わせを円滑に進めるコミュニケーション力なども必要とされます。多くのページを書き続ける忍耐力や批判に負けない精神力なども求められる職種でしょう。
「プロットライター」とは、「プロット」と呼ばれる脚本・シナリオを書く前段階のあらすじ、ストーリーラインを提案したり、まとめたりする仕事です。プロットだけ書いて終わりの場合もあれば、プロットが採用されたら本編の脚本執筆まで任される場合もあります。いずれにせよ物語の構成力が必要とされます。
「脚本監修」は、シリーズ全体の構成を作ったり、脚本を読んで修正点を洗い出し、ブラッシュアップするといった仕事です。脚本家としてある程度の経験が必要とされる職種です。
■脚本家・シナリオライターの働き方
次に脚本家・シナリオライターの働き方についてみてみましょう。
大きく分けて下記の3つの働き方があります。
・フリーランス
・常駐、派遣
・マネジメント契約
ほとんどの脚本家・シナリオライターは会社に所属しないで業務委託として執筆する「フリーランス」です。安定した生活をするためには、作品の評判だけでなく営業力が必要となります。
ゲーム会社などでは、一部常駐や派遣のシナリオライターが存在します。会社に在籍しながらレギュラーコンテンツのテキスト執筆を行います。
そのほか、俳優やタレントのようにクリエイターの「マネジメント」を行う事務所が存在します。その中でも脚本家のマネジメントを行っている会社があります。マネジメント事務所と契約すると、事務所が営業を代行してくれるので、脚本執筆に専念することができますが、営業手数料として2~3割程度、報酬から引かれます。事務所に所属するためにはある程度の実績が必要とされることでしょう。
■脚本家になる方法
では、実際に脚本家・シナリオライターになるにはどうすればよいのでしょうか?
脚本家・シナリオライターになるには下記の3つが必要となります。
・脚本・シナリオ執筆スキル
・コンクールでの実績
・人脈
まずは何よりも脚本・シナリオを執筆するスキルが必要です。書式だけでなく発想力、文章表現力、知識などを蓄積することが必要でしょう。そのためにはシナリオの学校やワークショップに通ったり、本を読んだりといった方法があります。
書き方をマスターした後は、どんどんシナリオコンクールに応募するのが良いでしょう。自分がどのレベルにあるのか判りますし、賞に選ばれれば、賞金やデビューへの道筋ができます。テレビ局主催のコンテストでしたら、プロデューサーとの繋がりができたり、その局の制作するドラマを執筆するチャンスにも恵まれる可能性があります。
コンテストに入選しても、その先活躍できるかどうかは「人脈」次第でしょう。期限を守って良い作品を書き続けるだけでなく、様々な仕事を受注するには人脈を広げていく必要があります。営業を代行してくれるマネジメント事務所と契約するのも一つの方法だと思います。
いかがでしたでしょうか?
脚本家・シナリオライターの仕事のイメージを持っていただけたと思います。
まずはしっかりと脚本・シナリオを書く技術を習得するのが第一歩です。
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